不器用でも君らしくいてほしい――スポポポポニー石井ひなこさん脱退について

2023年11月10日、スポポポポニーの石井ひなこさんの脱退が発表されました。

ひなこさんはスポニーの初期メンバー。デビューの2022年3月から赤色担当として活躍していました。

スポニーのライブはかなり多く行きました。そのたびにひなこさんの赤色を振りました。特典会も行きました。まさかこのような終わり方になるとは思いませんでした。正直すごくショックです。スポニーのひなこさんともう会えない。その寂しさと同じぐらい、しっかり送り出せなかったことが辛いです。

そのあたりの感情を踏まえながら、脱退までの経緯と思い出を振り返ってみたいと思います。

脱退までの経緯

10月27日、公式Xよりひなこさんに関するお知らせがありました。

体調不良によるお休みのお知らせです。これ自体そこまで珍しいことではありません。体調の心配はありましたが、とにかくゆっくり休んでほしいという気持ちでした。

しかし、お休みはさらに続きます。

この頃でしょうか。ひなこさんの公式Xのプロフィール欄からスポニー公式アカウントへのリンクが削除されました。もしかしてグループとの間になにかあったのでは。そう感じたのを覚えています。プロフィール欄までチェックしてるとか我ながら気持ち悪いですが、まめに見るほど心配だったのです。

そして決定的だったのは10月31日のお知らせ。

ついにお休みメンバーからひなこさんの名前がなくなりました。内部でなにかあったのは明白です。

ここから脱退のお知らせまでの10日間が本当に長かった……。ひなこさんはいまどんな状況なのか、体は大丈夫なのか、スポニーに戻ってくる可能性はあるのか、いろいろ考えてしまいました。お知らせできない理由があるにせよ、なにも発表がないまま心配するだけの日々はとても辛かったです。

辛いのはひなこさんも同じでした。

脱退のお知らせに対する引用ポストでその胸の内を明かしています。

この発表も私の伝えたいことを中々受け入れて貰えず公表も遅くなりました。

どちらが悪いとか、そういうのを追求する気はありません。余計な憶測もしません。だってわからないですから。勝手な思い込みをさも真実かのように広げるのはひなこさんを追い詰めるだけです。

ただ目の前にある事実。それは、スポニーの石井ひなこさんを暖かく送り出すことができなかった、スポニーの石井ひなこさんであるうちに感謝を伝えられなかった、それだけです。

それだけのことがどれだけファンにとって重いのか。今回このような事態に直面して痛感しています。

ひなこさんとの思い出

ひなこさんとはじめて会話したのは2022年5月。一度話せばハマってしまうちょろいわたしです。いつしかすっかりひなこさんの魅力にやられ、約1年半、相当数ライブに行きました。

ひなこさんはグラビア仕事もしているため、過激な画像などがときどきバズります。なかにはエロ釣りみたいに言う人もいたとか。悪気はないのかもしれませんが、なんとも心無い言葉だと思います。

あざといポーズはひなこさんの魅力の一端に過ぎません。確かに綺麗な体です。特典会でも艶っぽい表情にいつもくらくらしていました。けどひなこさんはそれだけじゃありません。

アイドルのひなこさんはすごく気さくで、こちらの欲しい言葉をすっと出してくれます。その丁寧な気配りこそ、自分の思うひなこさんの一番の魅力でした。

実は声出しをはじめたとき、「あなたの声聞こえたよ!嬉しかった!」と最初に言ってくれたのはひなこさんです。でも、声出しをはじめた当初はビビッて大きな声を出せなかったんです。なのに聞こえているとは……?

不安になって「本当ですか?」と超失礼なことを聞いたことがあります。するとひなこさんは「意識してるから」と答えました。自分の声を意識してくれている。それは自信になって、より大きな声を出せるようになりました。

2023年9月23日に開催された石井ひなこ生誕祭。生誕Tシャツを着こみ、S席でのぞみました。それもはじめての経験です。以前は「自分なんかが……」と妙に卑屈になっていました。でも今なら堂々とS席で応援できる。そんな自信がもてたのはひなこさんのおかげです。実際たくさん声を出して、のどが枯れて、そのあとの特典会でガラガラ声だったのは良い思い出です。

ひなこさんはいつも嬉しそうに迎えてくれました。きっと自分だけじゃありません。たくさんファンのいるひなこさんは、そのたくさんのファンを心から大事にしていました。確信をもってそう言えます。ああ大事にされてるな。そう思ったことは一度や二度じゃありません。毎回そう思わせてくれました。

ひなこさんがいたからスポニーに出会い、スポニーを好きになった人たちがきっとたくさんいます。

だからいま、ひなこさんに伝えたい言葉。
スポニーであるうちに届けたかった言葉。

ありのままの自分でいるのは難しいけど、
不器用でもひなこさんらしくいてほしい。

ひなこさんに出会えて幸せでした。
どうかひなこさんがこれからも幸せでありますように。

スポポポポニーの石井ひなこさん。

本当におつかれさまでした!

スポニーとのこれから

ひなこさんの脱退以降、スポニーのライブには行ってません。単純に都合が合わないのが理由ですが、どう向き合っていいのかわからなくなっています。

スポニー自体は好きです。嫌いになったとか、そういうことはまったくないです。

ただ、ひなこさんがグループから抜けて、はい、じゃあ次はこのメンバーでと即座に切り替えられません。考え過ぎは承知のうえで、それが失礼に思えてしまいます。もしスポニーで次にペンライトを振るメンバーが見つかったら、それはひなこさんの代わりではなく、あなたを応援したいという強い根拠のもとで振りたいです。

でもそこまでいまは頭が回りません。

現在、気持ちにフタができていない状態です。ちゃんとお別れしていれば、そこで気持ちに蓋ができます。寂しくても前を向けます。それは経験で学びました。

でもその機会がないままお別れになった。なんでひなこさんがいないんだろう。蓋ができていないからどうしてもそう思ってしまい、ひなこさんのいないスポニーに違和感があります。ひなこさんもスポニーも前を向いて活動を続けている。それなのに、後ろ向きな感情がぬぐえない罪悪感もあります。

おそらくしばらくはこの違和感と罪悪感に苛まれながら見ることになると思います。

きっと時間が解決してくれるはず。

そう信じて、明日、久しぶりにスポニーを見ます。そこでなにを感じるか。自分自身まったく想像できません。でも見てきます。きっとそれがスポニーとの新しい一歩になるはずです。

願わくば、その一歩がグループと同じ方向を示しますように。

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