愛瀬を愛せ――2023年2月15日「Milky✳︎Sphene愛瀬由奈生誕祭(SHIBUYA DAIA)」ライブレポート

2023年2月15日にSHIBUYA DAIAで開催された『Milky✳︎Sphene愛瀬由奈生誕祭』に行ってきました。

由奈さんの人柄が溢れる素敵なライブでした。出会いを振り返りながら、そこで感じたことを書いていきます。

嫌われてる……?

由奈さんがMilky✳︎Sphene(以下ミルスフェ)に加入したのは2022年4月。加入して間もない頃は由奈さんを見るたび、「だいじょうぶかな……」と思っていました。素人目にもわかるほどに緊張していましたし、自己紹介でいつも声が震えていたのです。

これは激励に行かねばと、新メンバーの越智天音さんと由奈さんにはじめましてをしたのは、加入して1ヶ月ぐらい経った頃でしょうか。

天音さんは一瞬で打ち解けられました。良い意味でファンとの接し方に慣れています。「これから応援しますね」とかっこよく伝えるつもりが、終始そのかわいさにデレデレしてしまいました。

一方由奈さんは……。

率直に、ものすごい壁を感じました。「嫌われた」と思ったほどです。初対面で嫌われるって自分はなにをしたんだと、ずーんと落ち込んだりもしました。

ただ、由奈さんは緊張していただけで、別に嫌われてはいなかったと思います(たぶん)。これは由奈さんに問題があるのではなく自分の悪い癖。思うように会話が進まないと、「あ、嫌われた」と思ってしまいます。もはや病的です。

その思い込みを払拭するためにも、由奈さんとは仲良くなりたい気持ちが強くありました。「人見知り同士」で波長は合っています。一気には無理でも徐々に距離を詰めていければ……そう思って少しずつ特典会に行くようになりました。

そんなある日、まぜる~む(コンカフェのようなところです)で天音さんと話していたときです。

会話の流れで由奈さんの話題になり、初対面の印象を天音さんに冗談っぽく伝えました。

「最初由奈さんに嫌われてると思ったんですよね」
「そんなことないでしょ~」

そのタイミングで由奈さんが現れました。天音さんはわたしを指して由奈さんに聞きます。

「だいじょうぶだよね?」
「うん、だいじょうぶ」

由奈さんは一言だけそう言いました。勝手に嫌われたと思って、勝手に安心する。本当に自分ってやつぁ勝手なものです。ただその一言で気持ちがすっと楽になったのも事実。

由奈さんとの仲がやっと前進した気がしました。

出会いから約半年後のことです。

独特な世界観

由奈さんはちょっと独特な世界観をお持ちの方です。Disってないですよ!立派な個性です。

どう独特かというと、由奈さんのtwitterかインスタを1週間ぐらい見てみてください。きっと意味がわかるはずです。

たとえばtwitterのプロフィール。

「オレンジのサイリウムかにんじん振ってね」

にんじん!?

そして実際に、にんじんを振るファンがいるからすごい……。

それと由奈さんは、二文字で意思疎通をはかろうとします。これがかわいいんですまじで。

「やば」「すご」「むり」「つら」「やだ」

由奈さんの声で変換できません?

この言い方も最高に由奈さんなので、ぜひ引き出してみてください。あ、無理やり言わせるのはNGですよ!

あとは実際に話して由奈ワールドを体感してほしいです。ただかわいいだけじゃない。由奈さんの独特な世界観に触れたら、きっと抜け出せなくなりますよ。

そしてその世界観にハマった人たちが集った生誕祭。

そこに広がったのは、オレンジのすばらしい景色でした。

愛瀬を愛せ

アイドルでありながら人前に立つのが苦手。由奈さんは以前にそう言いました。人見知り、ネガティブ思考、常に不安。果たしてわたしはアイドルでいいのか。その葛藤の日々だと思います。

それでもアイドルであり続ける理由とは。アイドルの幸せとは。その答えが見える生誕祭でした。

当日、会場には開演ギリギリに滑り込みました。最後方に近い位置でしたが、それでもこじんまりとした会場です。メンバーの様子がよく見えました。

生誕祭の主役は言わずもがな由奈さんです。でもどこか主役感がありません。言ってしまえば、いつものミルスフェ。確かにカバー曲や生誕Tシャツ、生誕衣装など、生誕祭ならではの演出もありました。それでも、やや緊張しているのかなぐらいで、由奈さんはいつものまま。

それは実に由奈さんらしい生誕祭でした。もっと前に出てもいいのにと思う場面でも一歩引いてしまう。それは由奈さんの「良いところ」です。あえて普段通りの由奈さんを祝福する。そんな幸せな雰囲気でライブは進行しました。

ただひとつ、由奈さんが「いつも」を越えた瞬間がありました。ファンにメッセージを伝える場面です。

「MCとかも全然下手であんまり伝えられないんですけど、本当に感謝してるし、ライブをしてみんなに会えることが生きがいだなって思うので、これからも愛瀬由奈のことをよろしくお願いします」

由奈さんの素直な言葉は、その場にいた全員の胸を打ったはずです。

自信がなくても、不安でも、押しつぶされそうでも、ファンがいるからがんばれる。自信のない自分に自信を与えてくれる存在。そんなファンのためにこれからもがんばっていきたい。きっとそれが由奈さんの本心であり、アイドルでいる理由であり、アイドルの幸せの源泉だと思いました。

そしてその気持ちはちゃんとファンに届いています。

由奈さんを好きな人たちによって生み出された空間が、それを証明していました。

今日の主役は……

由奈さんがアイドルに対してどれだけ真剣に向き合っているのか。同期の天音さんから聞いたことがあります。そのとき、その熱い気持ちをもっとアピールしてほしいと思いました。

でも由奈さんは由奈さんなりのやり方でアピールしていたんですよね。

だから由奈さんの想いはファンに伝わっています。まっすぐに届いています。

どんなに感情表現が下手でも、感情がないわけではありません。心の奥底には、目指すべきアイドルの姿があるはずです。その姿を追い求めながら、由奈さんが幸せなアイドル人生を送れることを願っています。

由奈さんは間違っていません。
辛くても苦しくても迷いながらも、立ち止まらずに進んできたからこそ、ここに辿り着いた。
多くの人に愛される、祝福される、幸せをふりまく存在になりました。

由奈さんは素敵なアイドルです。
これからも、ずっと。

愛瀬由奈さん、お誕生日おめでとうございます。
どうか胸を張ってください、この景色の主役は由奈さんです。

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