Let’s shout――ビビりヲタクが声を出すようになったきっかけ

どうも、シャイボーイです。

自意識過剰というか考え過ぎというか、とにかく人の目が気になる性格で、常にびくびくしながら生きています。そんな自分なので、ライブアイドルに興味を持ってから実際に現場に行くまで半年かかりました。

行ってからも大変です。周りが自分をどう見ているのか気になってしかたありません。フリコピなんてとんでもない、なるべく目立たないところでぼーっと見ている時期が随分ありました。

それが今やどうでしょう。

ひとりでいろいろな現場に出没し、知らないグループであっても全力でフリコピしています。たとえお客さんが数人しかいなくても(まじです)、そのグループのファンが自分しかいなくても(まじですって)、がんがん踊っています。

でも、決して人の目が気にならなくなったわけじゃないです。今でもやっぱり周囲の視線を感じてビクビクしています。けど、それ以上にフリコピが楽しいんですよね。メンバーと同じ動きをしていると、まるでひとつになったような気持ちよさがあります(下ネタにあらず)。

ただ、声出しには抵抗がありました。人前で叫ぶ。大人になってからそんな経験をしたことはほとんどありません。ましてや周りは知らない人ばかりです。自分には到底できないと思っていました。

声出しは別にいいや。コールは声の大きな人に任せて、自分はフリコピでがんばろう。

そう考えていたのですが……

声を出そう。そう思ったきっかけを紹介します。

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不甲斐ない自分

その日、とても人が少ないライブに行きました。会場全体で20人もいなかったはずです。お目当てグループのファンはざっと5人程度でした。

大きな声を出す方も少なく、お目当てグループのステージは淡々と進行しました。実際にライブに行くとわかりますが、コール(MIX)が入ると盛り上がりが違います。知らないグループであっても、MIXの大きさで印象に残ることもあります。

このMIX、ライブで最初にびっくりすることだと思います。みんなで魔法のような言葉を叫ぶ。その種類もさまざま。慣れていないと入れるタイミングも難しいです。こんなの覚えられないよ……そう思って挫折する方も多いかもしれません。わたし自身、「覚えられない」をひとつの理由に声出しを避けていました。

けど、まったく覚えてなくても声を出せる場面があります。

それはMC。自己紹介でメンバーの名前を叫ぶのが一種のお決まりになっています。ここなら声を出せる人ならだれでも叫べる。

でもこの日のライブ、メンバーの名前のコールがとても少ない、それどころかほぼ皆無でした。

「○○です!」
(控えめなパチパチのみ)

そのとき、ものすごい不甲斐なさを感じました。自分は声を出せないのか。出せるだろ。だったら叫べよ。恥ずかしいとか慣れてないとか人任せとかじゃなく自分の声で。好きな人に寂しい思いをさせるなよ。

もうひとりの自分に盛大に突っ込まれ、大いに反省しました。

それが声を出そうと決めた瞬間です。

声が届く幸せ

最初に大声で名前を呼んだときのこと、今でもはっきり覚えています。

今日は絶対に名前を叫ぶぞ。そう決めて挑んだライブ。緊張で心臓がばくばくです。正直ライブどころではありませんでした。ここで「やっぱりいいか」と諦めたら今までと同じ。また何度も同じ後悔をすることになります。

そしてついにそのときが。

よし、いまだ!!

「あすかぁ……」

ちょ……!?

なんだ今の声……これが自分の大声?

自分では全力で叫んだつもりです。でもまったく届かない。周囲の声に完全にかき消されました。自己紹介でこれです。ライブの大音量のなか、声を響かせるなんてどれだけの声を出せばいいのか……。

それから声を大きくする方法を自分なりに勉強しました。声を大きくする技術もありますが、結局のところいかに覚悟を決めるかです。そのためにもとにかく経験を積む。何度もライブで実践する。それが一番の近道だと思いました。

その努力が実を結び、ある日のライブでメンバーから言われました。

「声、聞こえたよ」

あまりの嬉しさに泣きそうでした。いや、泣きました。声が届くってこんなに嬉しいのかとしみじみ感じました。

そのときに言われたのが、「自己紹介のときに名前を呼んでくれるのって嬉しいんだよ」。

ライブに行くようになったのも、ペンライトを振るようになったのも、結局は好きなアイドルさん(たち)が喜んでくれるから。声出しも同じです。その人に届けと大きな声を出す。それが届いたとき、お互いに幸せを感じられる。

あなたの名前を呼べて、わたしは幸せです。

またひとつ、ライブの楽しさを知りました。

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言いたいことがあるんだよ!

ライブは「なんでもあり」。会場やグループのルールを守る、かつ、周囲に過度の迷惑をかけなければ、どんな楽しみ方もありです。後方でじっと見るのも、ペンライトを軽く振るのも、全力で踊るのも、汗だくで叫ぶのも自由。いろんな人が集まり、いろんな楽しみ方があるカオス空間。それがライブの醍醐味です。

だからこそ、いろいろ試してみてほしいです。もしかしたら新しい楽しみ方を見つけられるかもしれません。

自分がまさにそうでした。ライブに行くまで半年もかかったビビりが、いまフロアの真ん中でフリコピやガチ恋口上してるんですよ、信じられます?一番信じられないのは自分自身です。

臆病だった自分の殻を破ってくれたのは、そこに好きなアイドルさんがいたから。新しい自分に出会わせてくれること、いつも感謝しています。

とはいえ、まだまだ経験は浅く失敗だらけです。つい先日も、ひとりでガチ恋口上を叫ぶも、周囲の「なになに~?」に圧倒され、徐々に声が小さくなる情けないことをしてしまいました。覚悟がたらん!やるなら最後までやりきれ!

相変わらず声もなかなか大きくなりません。これまた試行錯誤の日々です。

ただ、どんなにつたなくても、アイドルさんはちゃんと受け止めてくれます。それは確信をもって言えます。わたしのためにがんばってくれる。その思いはちゃんと「あなた」に返ってきます。そして「あなた」もアイドルさんに幸せを届けられる。

アイドルとファンは幸せで繋がる素敵な関係。

さあ、推しにおもいっきり叫んでみませんか。

言いたいことがあるんだよ――やっぱり――

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