2022年9月8日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEで開催された「ポラライト1周年記念1st大型ワンマン 〜日進月ポ〜」に行ってきました。
あいかわらずライブ以外の内容が多いので、「そんなのいいからライブのことだけ教えてよ!」という方は、↓のガルポ!さんの記事をご覧ください(丸投げ)。
それでははじめましょうか。
この日、
僕らは『オーロラ』を見ました。
はじまりはハチ公前
当日、会場に向かう途中で渋谷ハチ公前を通りました。ここがポラライトとの出会いの場所です。この場所でメンバーの眠衣えのさんからフライヤーをもらったのがすべてのはじまり。
その日のことは今でもはっきり覚えています。まだ「フライヤーをもらう」ということに慣れてなかったわたし。本当は欲しいのに多くのアイドルさんを素通りしていました。話しかけるのが照れくさかったのです。
えのさんも素通りしたひとりでした。でも、小さな体で一生懸命に配るえのさんとどうしてもお話がしたくなりUターン。そんな不審者ムーブでフライヤーをもらい今に至ります。
もし素通りしたままだったら、今日この日、ポラライトのワンマンにはきていなかったでしょう。そもそもポラライトに出会っていたかもわかりません。
だからここハチ公前は思い出の場所でありはじまりの場所。会場に行く前にどうしても立ち寄りたかった場所です。
ポラライトとの出会いに思いを馳せたあと、渋谷duo MUSIC EXCHANGEに向かいました。
渋谷duoははじめて行く会場でしたが、会場の口コミを見ると「柱が邪魔!!」というコメントであふれています。twitterでも「柱に気を付けて!」という激励(?)のコメントをいただきました。
でもまあそこまでじゃないでしょ、柱を避ければいいわけだし……なんて考えていたのは当然フラグになるわけで。それはまた後ほど。
会場には開演30分前に着きました。滑り込みでタオルを購入し、「しゃー!」と猪木ばりに臨戦態勢。
フロアはすでに人でいっぱい。本当にぎっしりです。場所を選ぶ余地がありません。空いているところといえば……柱の影しかない!
ここでついに柱の異様な存在感に気づきました。
まーじーで!!
柱じゃま!!
広くて良い会場だと思うんですけどね。柱もしょうがないと思うんですけどね。にしても邪魔過ぎます。本当に邪魔です。はじめて行く方、本気で注意してください。思っている何百倍も邪魔です。
結局、会場の隅っこ、柱におもいっきり視界を遮られる場所でのスタンバイになりました。
はじめに書いておくと、ライブ中はステージの四分の一ぐらいは常に見えない状態でした。周囲に人がいるので動くこともできません。まあでもしかたなしです。それだけ埋まったということで良しとしましょう。
ただ……。
ハチ公前でかっこつけてた自分をぶん殴りたいっ……!!
それをしなかったらもっと良い場所で見れたのにっ……!!
感動を伝えたい!!
柱が邪魔で見えにくい。会場も広い。その空間に最初は戸惑いました。でもそれは最初だけ。
かわいい、かっこいい、きれい。1曲毎に表情を変えるパフォーマンス。「ポラライトどう?良いでしょ?」。曲を通してメンバーが語りかけてきます。それにペンライトで「最高です!」と応える。ポラライトの1年分の歴史と魅力が詰まったライブにすっかり引き込まれました。
ライブの途中、これまでを振り返る映像が流れました。それはまさにポラライトの日進月ポの日々。
1年後どころか1日後すらわからない激流のなかで、流されないように、おぼれないように、そしてはぐれないように6人が手を繋ぎ、たえまなくどんどん進ポしたからこそいまこの景色に辿り着いた。
だからメンバーの笑顔はひときわ輝いていました。ここまできたんだという満足感と、まだいけるという希望に満ちた表情。これにはただただ感動です。
どれだけ感動したかというと……わたしがポラライトのタオルを掲げたのです!!
これは事件ですよ姉さん!!
わたしがどれだけシャイおじさんなのか、わたしを知る方ならご存じのはず。もはや病的、というより病気なんです。人に囲まれるとパニックになる、人の目が気になって動けなくなる病気。そのせいでライブに行くのも半年近く躊躇したほどです。
いまもその病気は治っておらず、人に囲まれにくい隅っこが定位置ですし、ペンライトも心臓バクバクで振っています。
そんなわたしがですよ!!
「タオル買った人ー!」
の問いかけにタオルを大きく頭上に掲げたのです。
要はそれだけ胸を打つライブでした。なんとかこの感動を伝えたい。その想いが病気を打ち破った瞬間です。
素敵なライブをありがとう!!
声は出せないので目で訴えます。
しかし、メンバーとなかなか目が合いません。柱が邪魔しているのかあまりに後ろ過ぎたのか……
僕はここだ!ここにいる!!
小刻みにタオルを動かして精一杯アピール。
気づいてよおおおおおおお!!
がっ!!
そのままタオル時間終了。
Oh……
ひそかにタオルをおろし、首にかけなおすわたしの背中はさぞ哀愁に満ちていたことでしょう。
もちろん自分が気づかなかっただけでメンバーは反応してくれていたと思います。いや、必ずしてくれていました。だってポラライトですよ?見えてるのに無視するわけはないのです。
すべてはわたしの目が悪いのが原因。むしろレスに気づけなくてごめんの気持ちです。
このライブが終わったらメガネを新調しようと決意したとかしないとか。
あとやっぱり柱じゃま!!
おまえがいなかったらもうちょっと気づいてもらえたのに!!
柱を破壊するぐらいの目力で睨みつけたのは、ここだけの秘密にさせてください。
その先にあるのはきっと……
用事があったので特典会には参加せず会場を後にしました。ワンマンの感想はそのうちどこかのライブで伝えようと思いました。(後日談ですが、実際に伝えられたのは約1ヵ月後という体たらく……)。
帰り道、またしてもハチ公前を通りました。時間がなくても、あのワンマンライブの余韻があるうちにこの場所を見ておきたかったのです。
思い出すのは、ワンマンに向けてメンバー全員がハチ公前でチケットを手売りしていたことです。手売りにはノルマがあり、あと何枚売らなくてはいけないかが公式アカウントで晒されていました。
それは本当に過酷だと思います。ハチ公前はアイドルがたくさんいます。そのなかで見つけてもらって、なおかつチケットを購入してもらう。簡単じゃありません。しかも残数が晒されるわけですから、さらに精神的に追い詰められたと思います。
わたしたちは普段、アイドルの輝く姿を見ています。多くのファンに囲まれている姿も見ています。だからチケットなんてすぐに売れる。フライヤーも受け取ってもらえる。そう思いたくなります。
でも、社会という大きなくくりのなかでは認知されていないアイドルがほとんど。
かわいい衣装を着て、笑顔で呼びかけても素通りされていく。なかなか減らないノルマも晒される。それが現実です。いつ心が折れてもおかしくない。そんな過酷な現実と立ち向かいながら、それでもポラライトはノルマを全員が達成しました。
そんな泥臭くも地道な活動がポラライトの1年です。
ワンマンライブが終わってすぐのいま、ハチ公前にポラライトはいません。特典会で幸せの交換をしているはずです。
それでもわたしの記憶は、ハチ公前にポラライトのメンバーを映し出しました。フライヤーを配っていたあの日のえのさん、チケットを手売りしていたメンバーがそこにいます。
いまは知らない人のほうが多いかもしれない。でも少しずつ、日進月ポの精神で歩み続ければ、ひとりふたりとポラライトを知る人が増えていく。それもまた確かな現実です。
そしてその活動の先にあるのはきっと、日本武道館。
みんなと一歩ずつ歩んでいけば必ずたどり着けます。どんな道でも足を踏み出せば先に進める。進み続ければ上に行ける。ゴールに近づける。それを知っているのがポラライトというグループです。
日本武道館、いきましょう。
記憶のメンバーたちに話しかけ、その場を後にしました。
僕らのポラライト
ポラライトは「オーロラのように光り輝くアイドルグループ」を目指して活動しています。そんなポラライトの1stミニアルバムのタイトルは「希望の光」。
オーロラの輝きでファンに希望を届ける。ポラライトが掲げるのはそんな壮大な目標です。
ワンマンライブ、とても素敵な光景がメンバーの前に広がったはずです。たくさんのファンと、たくさんのペンライトの輝き。それを見て笑顔になるメンバー。そのすべてがオーロラに匹敵するほどの輝きを生み出しました。
オーロラは彼女たちだけでつくれるものではありません。スタッフさん、ファン、ポラライトに関わるすべての人の力が重なり、ポラライトはオーロラのように光り輝くアイドルグループになります。
そう、この日のポラライトはまさに――。
僕らのポラライト。
僕らがポラライト。
その日僕らは渋谷のライブハウスで、一生に一度は見てみたいと誰もが憧れるポラライト(polar lights=オーロラ)を見ました。
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