2022年4月1日「littlemore.単独公演(私服公演)新宿Zirco Tokyo」ライブレポート――リトルモアと星野桃叶さんの未来に祝福を

2022年4月1日に新宿Zirco Tokyoで開催されたlittlemore.単独公演(私服公演)に行ってきました。

新年度、一番最初に見るグループは「littlemore.(以下リトルモア)」になりました。

振り返ると、リトルモアとは不思議な縁があります。

もともとわたしは、先日解散した「INFIY∞(以下インフィ)」というグループのファンです。インフィに会いたくて、はじめてライブに参加したのが、昨年の11月22日。そこに出演していたのがリトルモアでした。

インフィとリトルモアは、同じイベントに出ることが多く、インフィを追うのと同時に、リトルモアも気になる存在になりました。それが今では、対バンライブで指名入場をするまでの存在です。どこでどうハマっていくかわかりませんね。

今まで単独公演に参加したのは、インフィだけです。よほど特別な思い入れがない限り、単独公演に自主的には参加しません。リトルモアは今日、単独公演に参加した二組目です。

つまりこの日、わたしにとってリトルモアは、特別なグループになりました。

思い出にとらわれて

当日、わたしはどこかふわふわと過ごしていました。この日の前日がインフィ解散の日です。でも解散の実感がわかず、気持ちをどこに落ちつけていいかわかりません。

会場のある新宿に到着すると、新宿BLAZE、新宿MARZ、新宿WALLYといった、インフィとの思い出の地を巡り、もう戻れない日に思いを馳せました。

これからリトルモアのライブを見るというのに、心はずっと過去にとらわれたまま。つくづく、インフィの解散にダメージを受けている自分に苦笑してしまいます。もうメンバーは先に進んでいるのに、自分はいつまで同じところをぐるぐる回っているのか。

今日の会場は、新宿Zirco Tokyoです。とても小さなホールでしたが、圧迫感はまるでなく、居心地の良い空間でした。ラウンジも広々として清潔感があります。

ただ、ここでもまた寂しさに襲われます。

対バンライブは、いろいろなグループがいるので、ひとりでいても心細さはありません。また、インフィの単独公演では、知った顔が多く、スタッフさんとも仲良くなれていたので、自分の家に帰ってきたような安心感がありました。

でもここに知った顔はいません。仲良く話しているファンの方々を見ながら、また思い出すインフィの面影。もはやなにを見にきたかわかりません。リトルモアのライブなのに、違うことばかりを考えている。

おもえば、わたしはいつも、リトルモアに甘えていました。

リトルモアメンバーのエゴサ能力は、皆さんもご存じだと思います。ちゃんと寝ているのか心配なぐらいに反応がきます。落ち込んでいるときに、メンバーから「いいね」がくる。それでどれだけ励まされたかわかりません。

しかも、インフィの解散が発表されてから、特典会でそのことばかり話してしまいました。せっかくリトルモアのメンバーと会っているのに、話題は他のグループのこと。まったくどれだけ甘えているか。

だから今回も、心のどこかでリトルモアに甘えようとしていたのかもしれません。その甘えが、過去から心を離してくれない。もし新しく見るグループであれば、もっと目の前に集中したと思います。

リトルモアだって、先日、星野桃叶さんが卒業して、今回が4人体制初のライブです。大事な大事なライブ。なのに自分は、自分のことしか考えていませんでした。

そして、ライブがはじまります。

「わたしはここにいるよ」

リトルモアは2015年に結成し、他のアイドルグループと同じように、卒業・加入で変化を繰り返しています。でもわたしにとってのリトルモアは、本條佳花、小林みくり、小平明日香、杉原莉夏、星野桃叶の5人です。5人のリトルモアを好きになりました。

だから、4人のリトルモアに違和感がなかったといったら嘘になります。ただでさえインフィの解散でダメージを受けていたのに、ほしももさんの卒業を肌で感じ、明るいステージを見ながら、どんどん落ち込んでいくのを感じました。

平日の夕方という時間帯もあって、お客さんの数は少なかったです。必然的にメンバーと目が合う瞬間も多くなります。

何度も目線をもらいながら、気持ちが徐々にほぐれていきました。ほぐされ、ステージに引き寄せられていきます。そこで見たのは、過去の面影ではなく、現在の輝きです。

いま自分が見ているのは過去ではありません。現在のリトルモア。他のグループでもなければ、あの頃のグループでもない。紛れもない、未来に向けて駆けだしたリトルモアです。

過去には決して戻れません。でも未来には進めます。未来を一緒に見ることができる。なのに、過去にとらわれ、その未来までをも閉ざしてしまうのが、一番愚かなことです。

メンバーのパフォーマンスは、ほしももさんの穴を埋めるものではありません。ほしももさんの存在は唯一無二。誰が代わりになることもできません。

それでいいと思います。それでいいと思えました。穴なんて埋める必要はありません。ほしももさんのいたリトルモアは、グループの刻んだ足跡。それを埋めて消すなんてもってのほかです。

そしていま、新たな足跡を刻むのは、今のメンバーたち。

「わたしはここにいるよ」

パフォーマンスを通じて、そう言われた気がしました。

4人のリトルモア。そのはじまりに立ち会えた。グループの未来を見せてくれた。

心の目がやっと、リトルモアに向きました。向かせてくれたのはリトルモアの力であり、未来の輝きです。その光があればきっとだいじょうぶ。

体中で感じたリトルモアに、大きな拍手を送りました。

特典会で見た景色

ライブが終わり、特典会では、メンバー全員に会いにいきました。

チェキはすべてソロです。私服公演なので、私服姿のメンバーとデート気分が味わえるツーショットも良かったですが、後からたっぷり私服を堪能するためには、自分という存在は邪魔邪魔邪魔ぁ!です。

新年度最初にお話ししたのは、リーダーの本條佳花さん。以前から、最初はよっぴさんと決めていました。よっぴさんがいたからリトルモアに出会えた。今も応援できている。そのことがすごく嬉しいです。よっぴさんの優しさに甘えることが多いですが、今度は甘えてもらっても……だめですか!

次は小平明日香さん。あすぴさんは本当にがんばり屋さんです。いや、がんばっていないメンバーはいないと思いますが、特にがんばりが見えるというか、がんばれ!と応援したくなります。そのがんばりを伝えるためにも、もっとお話しして、もっと引き出して、もっとあすぴさんのことを書いていきたいですね。

続いて杉原莉夏さん。りなさんの出身は茨城県。自分も茨城なので同郷なのです。さすがに「市」までは聞けませんが、どことなく親近感がわくので、もしかしたら近いところかもしれません。知り合いの娘さんだったらどうしよう(どうもしない)。今回もスタバトークで楽しい時間でした。

最後に小林みくりさん。みくりさんと話すと、泣きそうになるぐらいにほっとします。今まで話してきたアイドルさんたちのなかで、一番自然体で向き合えるのがみくりさんです。なので、テンションが低いように思われたらすみません。でも、みくりさんに見せるのが一番の「素」です。今日も裸の自分と話してくれてありがとうございました(誤解を招く言い方)。

ライブ前はあんなに悶々としていたのに、メンバーと話してすっかり元気になりました。ちょろいと言うなかれ。これがリトルモアの力なのです!

うまくまとめたつもりなのでツッコミは受け付けません!

ピリオドを抱きしめて

良いライブを見たあとは、言葉が頭にあふれます。あふれすぎて、ぽろぽろとこぼれていく。それを拾い集めながら、今回の記事を書きました。

あいかわらず、この曲のここが良いとか、この振り付けが良いとか、細かいレポはしていませんが、それでも、リトルモアのライブ良かったぜ!という思いが少しでも伝われば幸いです。

特典会で並んでいたとき、後ろにいたダンディなおじさまに話しかけられ、一言二言かわしたあとに、「リトルモアの単独公演にくるのは、はじめてなんです」と伝えました。おじさまは、「ほう」と、少し嬉しそうな反応をしてくれました。「まじで?」という驚きかもしれませんが……。

そう、これははじまりです。ここからはじめていける。

ほしももさんと思い出を重ねられなかったのは残念です。悔やまれます。でも、少なくたって、ほしももさんとの思い出は確かにここに刻みました。それは決して消えません。解散したグループもそうです。ずっとここにある。

思い出にピリオドを打たず、抱きしめていく。
そして今のグループの未来に目を向ける。
それが今日、リトルモアに教えてもらったことです。

最後になりましたが、ほしももさん、卒業おめでとうございます。その足跡は決して消えません。いつまでも、ほしももさんに触れた多くの方に残り続けます。アイドルだったこと、アイドルとして幸せを振りまいたこと、どうか誇りに思ってください。

ほしももさん、そして、リトルモアの皆さん。

その未来にたくさんの光が降り注ぐこと、心から願っています。

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