2023年3月17日に白金高輪SELENEb2で開催された「ラブアグレッション星野理沙生誕祭2023〜24歳もビールが私の血液です!~」に行ってきました。
2時間を越えるライブで全18曲披露。会場はセレネ。もはや大型ワンマン級です。そこには本日の主役である理沙さんのこだわりがたくさん詰まっていました。
それは『夢、叶えし者』の宴――。
「噛みつきたくなるほど可愛い女の子」
ラブアグレッションと出会って、まだ1年も経っていません。グループを知ったきっかけは、2022年6月の新体制スタート時に加入した小平明日香(以下あすぴ)さん。あすぴさんは、前に所属していたグループからのファンでした。
ただ、実際にライブを見るまで数ヶ月かかっています。「あすぴさんが加入したグループかぁ、まあそのうちでいいか」。そんな感覚でした。本当にごめんなさいですが、あすぴさんにしか興味がなかったので、優先順位としてはかなり低かったです。
それがぐんぐんと引き込まれたのは、やっぱりライブの力です。
ラブアグはライブが強い。とにかく強い。楽曲が強い、パフォーマンスが強い、表現力が強い。いろいろな強いがありますが、ひっくるめて言えばステージのメンバー全員が強いです。
強い個性を持ったメンバーが、同じグループ内でありながら常に戦っています。でも一体感がないわけではありません。むしろ、MCを聞いていても、グループの仲はすごく良いです。けど、心の奥底にはライバルとして切磋琢磨する熱い気持ちがある。そのバチバチがステージ上ではじける様に、どんどん引き込まれました。
そして決定的だったのが、メンバー全員と話をしたこと。
ラブアグにはコンプリートチェキ券なるものがあります。この券を購入すると、普通に買うよりも若干お安くメンバー全員とチェキが撮れます。それまではあすぴさんとしかお話していませんでしたが、せっかくこういうものがあるなら使ってみようかな。それが沼のはじまりでした。
もう本当にびっくりしましたが……
メンバーのぐいぐいが半端ねえ!
ラブアグのコンセプトは「噛みつきたくなるほど可愛い女の子」。それはそうです。実際噛みつきたくなるほどかわいいです。ただ、「噛みつく」というワードはメンバーにも通じます。つまり、メンバーが心に噛みついてくる。噛みつかれたら最後、もう離してくれない。ラブアグはそれぐらいの勢いがあります。
そのなかで本日の主役、理沙さんはどうだったのか。
理沙さんとは5秒で仲良くなりました。いや、1秒です。というより「はじめまして」の「は」で、「あ、好き」となりました。本当です。盛ってません。
もちろん今も、「あ、好き」は持続しています。
ここが最後のアイドル活動
もともとラブアグは7人組グループとしてデビューしました。そこから移籍や活動終了、卒業があり、2022年2月には葵井るきさんと星野理沙さんのふたりまで減ってしまいます。その後しばらく、2人体制で活動したそうです。
そこに新メンバー5名の加入が発表されます。
新たに加入したメンバーにはそれぞれ、前にアイドル活動をしていた「前世」があります。前世ありはどうしても、「また辞めるんじゃないか」というイメージがつきまといます。それを払拭する意味もあったのかもしれません。ラブアグの公式パンフレットにはこう書かれています。
『色々な想いを持って集まった7人、ここが最後のアイドル活動です。』
この強い想いをひとりひとりが秘めているのですから、弱いわけがありません。改めて最高のメンバーが集ったと確信できます。
でも、もし……。
理沙さんがどこかで折れていたら、アイドルを辞めていたら、このメンバーは集いませんでした。わたし自身も今のラブアグに出会うことはなかった。そう考えると、ステージに立ち続けてくれてありがとうの気持ちが込み上げます。
それをそのまま理沙さんに伝えたことがあります。「理沙さんのおかげで、いま出会うことができました。ありがとうございます」と。そのとき、とても喜んでくれたことを今でもはっきり覚えています。出会えて嬉しいとも言ってくれました。
そんな理沙さんの生誕祭。行く以外に選択肢はないのですが、なかなか予定の調整ができず、最終的に参加が確定したのは二日前。ギリギリでした。危なかった……。
愛し、愛される人
生誕祭の会場は白金高輪SELENEb2。理沙さんはこの会場に強いこだわりがありました。そのセレネで生誕祭ができる。でも平日ということでかなり悩まれたそうです。それでも開催に踏み切ったからには、途中からくる方でも楽しめるよう、セトリや演出、細部にいたるまで徹底的なこだわりを見せました。
そんなこだわりの生誕祭は一瞬でした。2時間を越える長時間のスタンディングライブです。ずっと黄色のペンライトも振ってました。体にはしっかり2時間分の疲労があります。
けど、体感としては一瞬の出来事。楽し過ぎる時間はあっという間に終わりました。この「あっという間」こそ、理沙さんのこだわりの成果だと思います。絶対に飽きさせない。絶対に楽しませる。その確かな意思を感じました。
ご自身でデザインされたきらびやかな生誕衣装は、セレネのスクリーンにも負けない輝きがありました。なによりも理沙さんが本当に綺麗でした。
理沙さんのパフォーマンスを見ていると、なんだか抱きしめられているような気がします。どんなに遠くから見ていても、見えない手で抱きしめてくれる。この日も、理沙さんはきっとひとりひとりをパフォーマンスで抱きしめていたと思います。理沙さんはそれができる人です。
ファンを愛し、ファンからも愛される。
ファンだけじゃありません。
メンバーのみんな、スタッフさん、同業のアイドルさん……
多くの人から愛されている理沙さんは、
きっと誰よりも多くの人を愛せる人です。
だからあれだけ強く、優しいパフォーマンスができる。
そう感じた生誕祭でした。
夢、叶えし者
夢を語れば必ず波風がたちます。それでも理沙さんは夢を語りました。想像できないほどの苦労があったと思います。根拠なく、ただの感情で夢を否定する人たちに囲まれたりもしたでしょう。
夢は指針です。理沙さんの夢はグループの進むべき方向を示しました。そこに苦難が待ち受けていても、今のラブアグならば、今のファンならば必ず越えていける。もちろん不安はあったはずです。けど最終的に理沙さんは「みんな」を信じました。
夢は言葉にしなければ伝わりません。理沙さんが夢を言葉にしてくれたからこそ、そこに進むことができました。理沙さんの勇気と行動力が、セレネでの生誕祭という結果に結びついたのです。
いったいどれだけのアイドルが夢を語り、夢を実現できるのでしょうか。
夢を叶えたとしても、次の夢を見失う、燃え尽きてしまうケースもあるのではないでしょうか。
この日、理沙さんはひとつの夢を叶えました。
でも次の夢を見失ってはいません。
燃え尽きてもいません。
まだアイドルでいたい、また新しい夢を叶えたい。
理沙さんは新たな指針を示しました。
生誕祭の最初の曲は「Stage」。
叶えるために夢はあるのさ。
確かな覚悟は力になる。
そして次なるStage――TIF出場――へ。
立ち止まっている暇なんてありません。
ラブアグは、理沙さんは進み続けます。
強い意志をもって、これからも。
ところで……。
理沙さんの夢は叶えられました。
では、ファンの夢はどうか。
ファンの夢。
いろいろな形があるにせよ、最終的には「好きな人の幸せ」だと思います。
好きな人が幸せに包まれる。
それこそファンにとっての『夢』ではないでしょうか。
この日、夢を叶えた理沙さんは世界一の幸せ者になりました。
だから、そう――
理沙さんだけじゃない。
この場にいるすべての人が、『夢、叶えし者』です。
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